今回は3才までに母親が子育てに専念すべきだと言う3才神話の母親に着眼して書いてみます。西洋の人たちが男性も育児をするのを見ていて、あるいは男女共同参画社会の大義名分を掲げたので男も育児をしなさいと言ったと考えられます。
男女共同参画社会に一言いいたいのは良い子を育てる意味の男女共同なら賛成ですけど、今のように子供を犠牲にして経済に走るのは問題です。
話をもとに戻して言いますと乳児とお母さんの関係をよく考えると、男は育児の主役を行っていけない14の理由があるのです。
理由の1つに女性のおしゃべりの話は私は50何年も前に私の知り合いの年配保母さんから女性のおしゃべりは良い子を育てる条件で,だから母親が子育てしなければならないよと言われ当時私は若かったのでその話はピ―ンと来ませんでしたけど今は納得しておりそれでそのような視点で結果14の理由を考えたのです。
つまり母親でないと良い子を育てる条件は難しく、この事は男性は女性に勝てません
赤ちゃんにとって私だけのお母さんの独占欲ここが特に重要で、そもそも何故お母さんでなければならない理由は生まれてすぐの赤ちゃんはお母さんの声しか反応しないと、ある論文に書いてあるのです。
ここから先は私の仮説ですが赤ちゃんは目よりも耳の発達が早くお母さんの行動を耳で聞いていてお母さんの情報を気にしているです。
その理由はお母さんしか母乳が出ないので、従って他の人の声に反応しても意味がないので本能的にそう言う作りになっていると思います。
つまりお母さんの声が大切なのです。赤ちゃんにとってお母さんがいなければ,死を意味しますから何が何でもお母さんと一緒でなければ不安に感じて将来良い子に育たない可能性があると思います。
よく3才児神話否定論者に3才児神話は明確な合理的根拠はないと言いますが、昔の日本社会のようにミルクがなければ誰が育てるかおのずと結論が出ます。
なおこの赤ちゃんの本能的な不安を解消するかしないかでその後の人生が大きく違ってきます。
例えば、シンクロの井村監督が中国から帰って日本の監督に再度就任した時、選手の心が弱くなっているのにビックリしたそうです。これは乳幼児の母子の密着感が少ないのでそう言う現象になるのです。
西洋では女性の手は神の手と言って育児の時に重要な役割を果たすのです。そこで男性の手と女性の手の違いは、女性の手の方が手の平が温かいのです。ではなぜ温かい方が良いかと言うと赤チャンは抱かれた時は安心するし寝る時なども暖かいとすぐ眠りに付くのです。(体温が高くならないとなかなか眠りに付かない)布団に寝かせるとすぐ目覚めるのは暖かさが無いのです。昔から女性に寿司職人に向かないのはそう言う理由なのです。
次に愛情不足に育てばどう言う問題点が発生するかと言うと私の考えでは5つ程問題あり1番困るのは,次の時代の子が良い子が育たない可能性が高いので、負の連鎖になる可能性が予想されます。今幼児虐待が増えているのもここに原因の1つがあるのです。
なおネットで3才神話を調べていると時々愛情をかけるのは量よりも質と書いてありますが量も質も大切なのです。
いつの頃か忘れましたけど,テレビの番組でオーストラリアでコアラが怪我したり、何らかの理由で保護が必要になったコアラを、50代位のお母さんが世話をするのですがコアラは夜行性動物なので、夜中に何回も起きて世話をしていたのですが、最後に出てきた言葉が私は印象的だったのですが、それは私は今天国にいる位幸せだわと言うのです。
もし今の多くの日本人のお母さんにそのような事をすればストレスが溜まってノイローゼになると言われそうです。
ここの差は乳幼児にお母さんから愛情を一杯もらったか、もらってないかの差がそのような言葉になったと考えます。
厚生省はいつの日か忘れましたけど子犬の販売方法を変えたのです。生まれたなりの子犬を販売すると大きくなった時、問題行動を起こす犬が出たので、ある程度親と一緒に生活していない子犬は販売禁止にしました。
ドイツでは業界のルールで生後80日までは親兄弟と引き離しての子犬の販売は禁止で、ここに今の保育園との矛盾を感じます。
つまり犬の愛情の大切を理解したのですが、人は0才から預かて問題ないと言う事です。
参考までに犬の1年は人間の8年と聞いていてその計算で人間に当てはまると約2年となりますが私は古の教えので3年間は親から離してはダメだと考えています。
この事ももう少し細かく言うと男の子は精神年齢が遅れていますから、例えば男の人は不登校、自殺者などは女の人よりも多い、従ってもう少し後の4才あるいは5才位でも預けるのはよいのではと考えます。
お母さんの声と赤ちゃんについて
「澤口俊 之先生の文書より」
現在の脳科学では生誕直後から赤ちゃんは母親の言葉をある程度理解出来る事がわかっています。
母親の言葉で脳の言語野「言葉をつかさどる脳中枢」が活動するのです。声質やイントネーションなどではありません。母親の言葉をコンピューターに取り込んで逆送りにして[意味がなくなって]聞かせても、赤ちゃんの言語野は活動しないからです。
明らかに、母親の言葉の意味をある程度理解しているのです。ちなみに、父親や他人の言葉では全く活動しません、それ位、母親の言葉は重要なのです。
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【三才児神話】脳科学の澤口俊之先生に学ぶ
澤口俊之先生はテレビなどで有名な人ですからプロフィールはカットします。
澤口俊之先生のお話のポイントはいかにHQと言う脳領域を高めるか、そうでもないかで大人になった時、豊かな社会関係が作れるか、どうかがそこで決まると主張しています。
私が思うのに澤口先生の考えるHQと今幼児で注目されている非認知能力と100%同じではありませんが、同じような部分がかなりあると思います。
HQとはハイパー知性。ヒューマティー知性「人間性や社会性をつかさどる知性」HQは脳の中で「監督」のような役割をしていて、この脳力をたかめれば偏差値を含めた学力は上がりますし、自己コントロール力も身に付きます。
HQの重要性を再確認しておきます。HQには「一般知識[ IQg ]」が含まれていて、この知能は社会的成功に深く関係します。立派な社会人で、かつ、社会的に成功するような人物に育てたければ、
幼少期からHQを伸ばす環境や教育がぜひとも必要なのです。もちろん、HQも他の知能と同じように、遺伝の影響を受けます。両親ともにHQが高ければ゜子供もHQが高くなる傾向があるわけです。
HQは放っておけば育つと言うものではありません。HQの育成に適当な環境が特に幼少期に必要です。幼少期の環境が不適切だと、HQは満足に育ちません。.
それどころか社会性や人格が未塾な大人になりかねませんし、いくら勉強が出来ても社会から脱落したり、ニートになってしなう事もあります。
HQの基本的役割は「目的と計画を持ち、社会的規範と状況に応じて適切な判断をしつつ言動と感情をコントロールする事」です。この知能をしっかりと育てれば、社会的な知能や感情的な知能も発達し、人間らしい「社会性に富み感情豊かな」大人になります。
なおHQは以前はPQの表示変更
HQの発達障害になった時「思春期挫折症候群」と言う問題です。この症候群は、一般的に、思考と判断能力の低下や
自己中心的、責任転嫁、無気力、せつな的、憂鬱、そして被害妄想などを特徴とします。より具体的な行動障害としては、
ルーズな生活や親への極端な反抗、校内暴力や登校拒否、引きこもり、非行などが見られ、自殺に至ることもあります。
この症候群は普通の知能や知能指数「 IQ 」とはほとんど無関係で、HQの障害とみなせます。
HQはどうすれば育むかと言うと澤口先生は豊かな社会関係の重要性と主張していますが、この事は少し抽象的なので具体的な話は、澤口先生の書いてある文書から引用して書きますと、
サルの動物実験で生まれた直後母親と離して1年から2,年育てたサルが死んだ時に脳を調べた結果HQの発達障害がみられたと書いてあります。この事は後日三才児神話肯定論の科学的根拠として書く予定にしています。
次に2年間母ザルと群れと一緒に暮らした子ザルを1年から2年間一匹で隔離生活させその後に群れに戻して生活させると、当初は多少の障害は現れますが、やがては群れに適応出来るようになりますし、配偶行動も出来ます。
つまり、HQの発達はうまく成長していたのです。HQの発達には臨界期があるのです。[臨界期とは発達過程においてある行動の学習が成立しなくなる限界の時期]
*サルのHQの発達は2年位で終わり。先ほどの2年間母ザルと群れで生活したサルはほぼ正常にHQ が発達していたのです。澤口先生のお話では「豊かな社会関係の重要性」と言うのは、
サルの動物実験でも分かるように、正常にHQが育ったサルは生後2年間は母子とか群れの中で育ったサルなのです。反対にHQ障害になったサルは生後2年間は寂しく育ったサルなのです。
この様に考えて行くと3才未満の子供を生まれて早く預ければ預ける程、なんらかのHQ障害の子が多く排出すると思った方が良いと思います。そこで澤口先生はこのような事を言っています。
大学院生のHQ
今の若者たちの例を調べて、気になった事があります。大学院の事です。私の研究室には大学院生がかなりいます。いわゆる一流大学を卒業して人学してきた大学院生ばかりです。ところが、彼らの研究能力は非常に低いのです。
もちろん、大学院生ですから、試験の成績は良く知識も豊富なのですが、問題設定能力と問題解決能力があ然とするほど低いのです。研究者は自分の問題意識と先行研究などから問題「研究テーマ」を適切に設定し、
それを自分でうまく解決していく能力が必須です、ところが、そうした能力が劣っているため、まともな研究が出来ません。それどころか、「先生、どうすればいいでしょう?」とか「OOしてくれませんか」などと、
他人に頼ることはなはだしく、小学年なみの精神態度と言うほかありません。問題設定能力と問題解決能力はHQの中心的な能力の一つです。主体性や自主性もそうです。
大学院生のHQもかなり悪いとみなすほかありません。
もちろん中には優秀な大学院生もいますが、ごく一部です。20年前には考えられなかったことで、
「勉強は出来ても研究ができない」と言う大学院生は年々増えているのです。彼ら大学院生は一流企業に入ってドロップアウトする若者と一脈通じるところがあります。
いくら勉強が出来て一流企業や大学院に入っても、HQが低いとどうにもならないのです。そう言う人は社会的成功にも見放されてしまいかねません。
そのHQの低下が今確実に進んでいるのです。
この事は澤口先生は日本における幼児期の在り方を見直ししなければならないと言う警告文だと思います。とくに
澤口先生は8才迄が重要だと言います。理由の1っにHQの成長はその頃までにほぼ終わりなのです。もう1っの理由にこの様な事も語っているのです。
日本人の子育ては「長く、ていねいに」
私たちモンゴロイドは、幼少期の特徴を保ちながら成熟して繁殖する「幼形成熟」ネオテニーの傾向があります。
未熟だからこそ。じっくり時間をかけていつくしみながら、しっけや教育をするように進化してきました。そこで手抜きしたら、
脳は慢性的に未発達状態のままで大人になってしまいます。最近、前述した若者たちがそのまま大人になった人を見かけることも多くなりました。
この事は澤口先生は西洋のコーカソイドと比較して我々モンゴロイドの方が幼く見えるので、この様な民族あるいは種族は子育ては8才位まで長く丁寧に行うべきだと主張しています。
三才児神話の科学的根拠
今回は前回書いた脳科学の澤口俊之先生に学ぶパート2です。この文書は平成15年頃の市販された本で澤口先生が書いたの論文です。
サルの動物実験で生まれてすぐ子ザルを母ザルと離して育てた実験では、その子ザルの脳が正常に育っていなかったと言う報告があるのです。
以下はサルの社会的隔離実験の論文です。社会的隔離実験とはサルを生まれた直後に母親と群れから隔離して人工保育をする実験です。ただし隔離期間は1年から2年でその後には群れに戻します。
そのような短期間の社会的隔離だけで大きな症状が現れそれが生涯にわたって続くことが分かっています。その症状にはいろいろありますが特に目立つのは衝動的で激しい攻撃行動ですぐキレるわけです。
かと思えばあたかも引きこもりのようになり、ケージの片隅にじっとしていることもあります。檻の中の熊のようにぐるぐる回るような同じ行動の繰り返しも目立ちます。
こうしたサルは群れに戻しても社会にほとんど適応できません。いじめられたり攻撃される頻度も多くついに群れから追い出されたりもします。
この「群れ社会不適応」は生涯にわたって続き、大人になっても適切な配偶行動をすることも出来ません。サルもHQ(ハイパー知性 人間性や社会性を作る脳)をそれなりに持っているので幼児期での社会的隔離でHQの発達が大きく障害されてしまう訳です。
さらに驚くべき事がありそう言うサルが死んだ後の脳を調べるとドーパミンやセロトニントいった脳内ホルモンを分泌するニューロンが激減していたのです。
ドーパミンは思考力ややる気をつかさどる需要な脳内ホルモンでまたセロトニンは愛情や幸福感をもたらす物質です。セロトニンが不足した場合うつ的症状や引きこもり症状が出てきます。
またセロトニンが不足している母親は母性愛が弱く、子供を邪険にして満足な子育てをしません。このような大切な脳内ホルモンが生後一時期の社会的隔離で生涯にわたって大きく減少してしまう訳です。
それだけではありませんHQを担う前頭連合野をはじめてとして、感情や社会行動をあるいは性行動などに関係する脳領域も活動が異常だったり小さくなったりしている事もわかりました。
たとえば感情を豊かにする上でとても重要な偏桃体が萎縮しているのです。
私が思うのに三才児神話否定論で早くから預けると、この論文では人間も正常な脳構造に育たない可能性があるのではないかと思われ、脳の視点から見ても不登校、幼児虐待、愛着障害、結婚しない若者など今の日本社会そのものではないかと考えます。
何故この様な間違った事になったかと言うと.現代は学校から社会に送り出す時は夢に向かって頑張りなさい、と言って送り出していますけど、この事が今の日本社会を悪くした遠因の1つだと思います。
それは少年よ大志を抱けまでは良かったけど、少女まで大志を抱いたので今日のような社会になったのです。動物は子育てに人生を懸けているので,我々人間も動物ですからそうあるべきだと思います。
従って自己実現は二次的要素であって、1番は良い子を育てるのが人生の最大の目標に設定すべきと考えます。